精密検査を利用した正確な診断
認知症予防センターでは、一般的な検査はもちろん、遺伝子検査、認知症尺度検査、神経心理検査、MRIやPET-CTなど、精密な脳画像検査を行います。これらの検査結果を総合して軽度認知障害や認知症を正確に診断します。

さまざまな分野の専門家による総合的な評価
認知症予防センターでは、単に認知症の診断を下すだけでなく、リハビリテーション医学科、社会事業課、栄養チームが一緒に参加し、総合的に評価します。リハビリテーション医学科では理学治療、日常生活遂行能力訓練、作業療法の必要性を評価し、社会事業課では集中的な社会調査を行い、栄養チームでは栄養状態を評価します。診断と評価の後には、検査および判定の結果と勧告事項が盛り込まれた総合判定結果書を発行します。結果書には一般検査、遺伝子検査、認知症尺度検査、神経心理検査、MRやPET検査などの検査結果と、総合判定による診断とともに、リハビリテーション医学科、社会事業課、栄養チームなどからの勧告事項などが含まれています。

個別化予防法と治療法、在宅サービスおよび施設サービスとの連携
認知症予防センターでは、各患者様に合った個別化された形の予防策と治療法を提示します。薬物療法だけでなく、患者様に必要な理学治療、日常生活遂行能力訓練、作業療法、認知リハビリテーション治療と、栄養相談、ご家族からの相談などに応じています。また、センターの社会福祉士はご家族との相談を通じて各患者様に適した在宅サービスおよび私設サービス施設との連携を図ります。地域社会にある老人福祉会館、家庭奉仕員（訪問介護員）派遣施設、昼間保護所、短期保護所、療養施設、療養病院、保健所の認知症相談センターや精神保健センターと連携し、患者様の状態に合った適切なサービスをご利用できるように療養計画を作成します。また、認知症家族協会に入会して患者様のご家族と情報を共有したり、情緒的なサポートが得られるようにお手伝いしています。

多様な情報提供、体系的な追跡評価
認知症予防センターでは定期的な追跡検査を実施し、現在行っている予防法や治療方法の効果を検証し、被検者の状態に合わせて予防法や治療方法を修正・補完します。また、認知症家族支援プログラムを通じて認知症家族教育および相談を行うことにより、ご家族の疑問を解消し、認知障害や認知症に関する多様な情報をご提供します。